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2015年4月24日金曜日

【発表会】ルワンダ人視点の日本分析

今日の1枚



こんにちは、今日は金曜、午後はスポーツタイムです。いわゆる形式立てたお休みです。


最近ルワンダ人の感覚がちょっとずつ分かるようになってきたみたい。

ご飯を食べる時や市場や生産農家に訪問した時のハエや虫なんか当たり前だろと思っていたら、協力隊で新しく3月から来た隊員が、「こんな衛生状態だとダメだ、変えなきゃ!」と言っていて、「あ、これ普通じゃないのか(・ω・)」と気付いたんです。
こんなにハエたかってるんだから。


ハエなんかもはや食ってまいますよー(・ω・)ノ


…いや、強がりです、ゴメンなさい。
あ、そのだひろです。


さて、今日はそんなルワンダ慣れしてきたヒロが日本文化を学ぶルワンダ人に会ったお話。

先輩隊員ナイケルさんのおかげで知り合った、日本ルワンダ学生会議というルワンダ国立大学と早稲田大学の国際文化交流サークルのメンバーのミーティングに参加してきました。
ルワンダメンバー(あと数名いるみたいです)がこちら。何名かの子たちは今年の2月に早稲田大学に3週間派遣されていたようで、とても日本に詳しい人たち。

彼らの目的は様々。
「日本の経済発展の理由を知りたい!」(学生らしくてイイね!)

「日本のアニメが好きで文化をもっと知りたい!」(そうなっちゃうよね!)

「小さい時から日本に憧れを持っていて日本語を勉強したい!」(感動しちゃうね!)

「日本の女の子が好きで!」(何かの見過ぎですね!)


さて!いざミーティング。集合場所・時間はルワンダ国立大学・夜8時。みんな授業があるのと、教室が学生に8時まで使用されてるのでどうしても始めるのはこの時間かららしい。

今までの経験上、とりあえずサークルやってます、みたいなところがルワンダは多いイメージだったので果たしてどんなミーティングになるのかとワクワク。


サークル長のPATRIA(写真左から2番目)が司会をしてスタート。英語ペラペラ。


今日の発表は「ヒロシマ」
発表者は事前に写真右から5番目の彼が担当で資料も豊富に作ったらしい。

いきなり結構重たいところから入るのだな。でもちゃんと毎回テーマと発表者を決めてやってるんだな、いいね、という印象。これは中身はいかがなものか…


感想…
だいぶ調べているっ!!!


そして、恥ずかしながら自分の知らなかったヒロシマの知識がたくさん詰まっていた。

コンテンツは以下
1.General info→ヒロシマって?
2.Demographic→人口動態など
3.Geographic→位置や気候
4.History→江戸時代から現在まで
5.Economy→主要産業
6.Education→公立システム
7.Culture(food/festival/sports)→お好み焼や広島カープなど
8.Transportation→ちんちん電車など
9.Tourism→原爆ドームなど
10.Discussion Topic→後述

なかなかガッツリ調べていてビックリ!
ヒロシマの人口が1945年から現在で13.9万人から260万人になったなんて!
佐竹記念館が広島大学内にあるなんて!

お好み焼きはなぜお客の前でわざわざ作るのを見せるのか?なんて!


考えもしたことなかったぞ。やるじゃないかルワンダ国立大学。

最後に、1番ハッとしたディスカッションテーマがこちら。

発表者の彼が言いました。

「ヒロシマが原爆後の70年でこんなに発展したんだ。我々が学ばなきゃいけないことは絶対ある。」


素直に感動しました。


正直、ヒロシマとナガサキの原爆とトウキョウ、キョウトがメジャーだからやってるくらいなのかな?と思ってました。

でも違いました。

この一言はとても大事な言葉として頭の中に残りました。だって、ルワンダは1994年のジェノサイドにより人口は激減、全てが壊滅したのです。つまり、ヒロシマと同じなんです。だからこそ、ヒロシマから学びを得てルワンダのために何かできないかを考えたいと思うわけです。

日本人として、まずヒロシマの知識は1回しか訪れたことがなく全然持ち合わせていなかったこと、ルワンダに来てここまで考えが及んでいなかったこと、そもそもルワンダのことを知る前にもっと日本のことを深く考えておくべきだったこと、そんなことに今気付かされました。


そこへ「ヒロから何かコメントもらっていいかな?」

少ない知識の中で一生懸命答えました。
「日本は戦争に負けて全てを失った。でも日本人は負けを認めてより良いものを受け入れようと努力した。アメリカを中心に1から憲法をはじめ教育や行政システムが構築された。他国からの支援を受けて忠実に自国の”変化”を受け入れ、一生懸命に国際社会に寄与しようと努力した。だからこそ、自国文化に固執しすぎず復興のスピードが速かった。もちろん良い面悪い面はある。」

さらに「ルワンダはどうモデリングしたらいいか」という話へ。

「ルワンダは日本と似ている。他国の支援を真摯に受け入れて、急速なスピードで文化を取り込んで自分のものにし、発展している。ルワンダ人は日本人と同じくハードワーカーだ。だから絶対にもっと良くなる。でも1つだけ日本人として言いたい。他国の文化を受容するだけでなく、文化と文化を融合して自分の国の良さを発揮できる発展の仕方をしていってほしい。日本は欧米に良くも悪くも偏っている気がする。例えばアメリカのものは何でも良いよねって傾向がある。でも、自分もそうだけど、日本人はもっと世界の中で日本を見つめないといけないと今日思った。だからルワンダの人には他の国だけでなく、自分の文化を好きでい続けて欲しいし、その文化をうまく発展させて個性を出して欲しいと思う。」

だいたいそんな話を英語でした。拙い英語で伝わったか知らんが、本当に面を食らった中で感じたことだった。


でもJICA二本松でやった日本人研究、だいぶ自分のことを助けてくれてたなって今初めて思った。


よく言うじゃん。


「世界を見る前に、日本をもっと知るべきだ」って。

それに対しては「世界を知る前に日本を知ろうとしても!その良さが客観的にわかんねーよ」と思ってた。

その日改めて思った。
「世界を見ないと日本は分からない。」

そして
「日本を見ないと世界に通じない。」


・日本てこんなに恵まれてるんだよ?
・日本人で良かったね?
・日本のいいところたくさんあるよね?
・日本の誇りはなに?


こんな質問、日本だけにいたら全然答えられなかったと思う。まず日本があまり良い国だって思ってなかったから。でも世界からは違う日本が見える。だから日本人としての誇りが湧いてくる。もっと日本を伝えたい。そうでないと、他の国たちの自国愛に負けて存在感が出せない。そう、アイデンティティーってとても大事だから。


色々だらだらと書きました。。


〈まとめ〉
世界は広い。その広い世界から見つめると、日本は凄い国なんだなって感じることができた。今日の日本ルワンダ学生会議の人たちのおかげで。ありがとう。もっと勉強します。



世界って広いんだなぁ。みつを


次回の発表は岡山県についてだそうです。果てしなく気になります。

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