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2015年4月21日火曜日

【見方の違い】一杯に込められた愛

1週間の長い研修生活がようやく終わり、やっと任地フイエに戻って来ました。フゥ〜、1週間家を空けたら家の中がダニだらけ、そのだひろです。

最近スタバが飲みたいですが家でミルを片手にフィルター使ってドリップコーヒーまたはフレンチプレスにハマってます、そのだひろです。

スタバのカフェはないけど、こんなオシャレなカフェならあるんだよルワンダ。頑張れルワンダ。頑張れそのだひろ。




さて、途上国では先進国にはない文化が色々とあることをご紹介して来ましたが、日本では珍しいものの一つを何回も体験して来ました。


〈途上国あるある〉
社長へ飛び込み電話営業


アポ取れよ!って話なのは目に見えているんですが、なんか時間空いたなとか、そういえば行ってみたいところあったなとか、そんなノリで電話してもルワンダでは歓迎されます。

日本に帰った時の自分が怖いです。

でもカウンターパートと話してここの起業家に会いたいって話をすると、「じゃぁ電話しなさい」ってすぐ電話番号をくれます。ここにはプライバシー等あまり関係ないのかもしれません。


いざ電話をすると、
「ハロー?」
「あ、日本人のボランティアで事業を見学したいんですが」
「おー、いいぜーいつ来る?今日の3時からなら空いてるよ」
「あ、今日の3時はダメなのですが、5時からはどうですか?」
「あー、問題ないよ!じゃぁまた場所で困ったら電話して!」
「はーい、分かりましたー」


てな感じでアポが取れます。そして、本当に丁寧に色々なことを教えてくれます。もちろん、生産の現場から加工して最終製品になるまで、そして販売の細かなところまで聞いたら何でも包み隠さずです。

皆さんもぜひ日本の飛び込み営業で疲れた方はルワンダの飛び込み営業の温かさで癒されてみてはどうでしょうか♪( ´▽`)



そんな文化が残るルワンダで、スターバックスプレゼンツの1泊2日コーヒー研修に隊員6名で参加してきました。(もちろんアポは取ってから行きましたよ)
スタバが隊員6名のためだけに時間を割いてくれました。



え?スタバは無いのに何でスタバ研修受けてんのって?



そんな方にはこちらhttp://www.businesswire.com/news/home/20071130005777/ja/#.VTVT1qZXfCQ


要はCSRの一環で、消費する側のスターバックスが環境や支援を考えたコーヒー生産を進めていこうという取り組みです。
スターバックスHPのファーマーサポートセンターに当たる施設です。
http://www.starbucks.co.jp/csr/ethicalsourcing/sustainable_model.html


要はそれだけルワンダのスペシャルコーヒーは注目されているということ。アフリカでは他にはエチオピアやブルンジくらいにしか無いのです。


繰り返しになりますが、カフェは無いんです。だけど、美味しさを追求することと生産者の持続的生産向上を目的に作られてスタバがルワンダに存在してるんです。

1泊2日の研修内容は以下の通り:
〈1日目〉メインで座学
・スターバックスのCSR取り組みについて
・スターバックスの実践する持続的生産プログラム『コーヒー・アンド・エクイティ・プラクティス』について
・カッピング(ルワンダ各地の豆のテイスティング)
〈2日目〉メインで現場視察
・首都から1時間半くらい離れたカレンゲというファームへ
・土壌作りから収穫までの工程を体験

1日目について
座学の資料は出せませんが、ほぼ肥料作りから収穫までのコーヒー農業技官、美味いコーヒーの作り方の全てが詰まった感動のレクチャーでした。

また、カッパーと呼ばれるコーヒーをテイスティングするプロの方にも講義頂きました。今はまさに収穫開始の時期で、色んな産地の豆を1日に200種類×5杯の1000杯をカッピングするらしいです。

そのカッピングによって味を評価し、農家にフィードバックする。または味によってどこの消費者に好ましいかをアドバイスすることがこの目的なのだそう。
その舌の肥え方はハンパではありません。みんなでたくさん練習してみました。
4種類×5杯(一つの種類に5杯味見するのはカップによる味のバラツキまでチェックするため)をカッピングしました。

我々の隊員の中にはコーヒー隊員もいるので彼らには慣れ親しんだ風景のようですが、カッピングの際には、
1、スプーンでひとすくい(大さじいっぱーいっ)
2、匂いを嗅ぐ(ソムリエっ!)
3、ズズズッ!と吸う(激しいっ!)
4、色んな舌の部位で転がす(おしゃれっ!)
5、遊ばせる(てへぺろっ)
6、飲み込まずに、ペッて吐き出す(刺激的っ!)
をひたすらどんどん繰り返して味をチェックします。それだけで、どこでどんな風に育てられたかだいたい分かるらしい。キューグレードというカッピングの資格まであるんです。

2日目について
1日目の座学で身につけた知識をどう具現化してるのか、カラダで覚える研修でした。
車で凸凹道をひたすら1時間半かけて進んでいくと、とっても大きなコーヒー農園に出会えました。
工程語ると1日かかるので写真のみで皆さん推察してください。皆さんもルワンダコーヒーを見かけたら、こんな背景があって一杯が作られるんだって感じてみてほしいです。決して一杯400円のコーヒーは高くないんです。それを作るまでには、たくさんの工程、たくさんの時間、たくさんの人、たくさんの手間が凝縮されてるんです。

苗の作り方・化学肥料の蒔き方・日除け木の植樹・何年もかける木の手入れ・害虫対策・収穫・種取り・ウォッシング・ソーティング・ドライング・皮の再利用・ロースティング・ミル・カッピング等々です。なんか、フェアトレードを声高に啓発している人々の気持ちが少しかもしれませんが理解できた瞬間でした。


あまりに熱くなりすぎて長々と吐き出してしまいました。今コーヒー飲んでます。コーヒーは吐き出してませんよ。

ちょっと冷えてんな。書く前から淹れてて2時間くらい経ったからかな。コーヒーは淹れたてが1番だそうです。僕もそう思います。疲れたからもうカップを置きます。




〈本日言いたいこと〉
諦めたらそこで試合終了ですよ。



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