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2016年3月8日火曜日

耳にタコができた

こんにちは。ルワンダ人の口癖は、「大丈夫、心配するな。」
「やっておくから大丈夫だ。」

90%くらい裏切られることの方が多いです笑。もう何十回も同じようなことで悩んだり奮闘したりしてきました。

そして、そんな状況からか、人生で初めて耳にタコができました笑。

血がにじむ思いでやっております、そのだひろです笑。

さて、先週にルワンダ名物スズ組合の話をしました。
価格が高すぎるのが問題だったこの組合に対して提案したのは【スプーン】でした。

スプーンてそんなにスズ使わなくてもいけるし、スズって鉱物として食器には相性バツグンだし、観光客をターゲットにしたいのならお土産にもなるし、間違いないと思ってました。

イメージは写真のような感じ。
僕もオーストラリア住んでるときは結構集めるのが楽しくてよく買ってました。だから欧米人が多いルワンダには合うかなーと。

ルワンダ土産の鉄板、【バスケット】と【アガセチェ】のモチーフを使ったルワンダ名産鉱物スズのスプーンで、鉱山で働く人を支援するブランドとして立ち上げたらどうかと。

話をしてすぐに「イケるやん!それ!」となって、発注し待つこと5日間。いざ電話をすると、「大丈夫だ!任せておけ!」とのこと。おぉー頼もしいではないか(^^)となるわけで。

ワクワクしてどうなったかなーと覗きに行くと…そこには…

ん?サカナ?ギョギョギョっ!?目玉おやじ?笑。色味とか全然発注と違うじゃん!

ん?剣?模様は?立体じゃないの?


ということで、全然注文と違うものが出来上がっていました笑。発注の仕方が悪かったのかなー。。絵に描いて長さも含めて、写真も見せて渡したんだけどー泣。


そして更なる問題は、こんな小さなスプーンなのに20,000フラン(約3,000円)という値段設定だと言ってきたこと。

なんで⁈と思ったので聞いてみると、「分からない」との返事。分からないのになんで値段設定できるの?と聞くと、「今までのもそのくらいの値段だったから。高いなら15,000フランでもいいよ。」とのこと。


…はい?原価は?てか高いから安くするために小さくして薄い素材にしてるのに、前と同じ価格設定だと意味ないじゃん!


議論すること1時間。
結論は【製作ストップ】笑。

いやー、耳が痛いですよ色んな意味で。発注して営業できる自信はあったんだけどなー。ひとつひとつが大変なことですねーと、耳にタコができてツライ気持ちで今週を迎えるそのだひろでした。



2016年3月4日金曜日

ルワンダで大学再デビューか

いやはや、ルワンダからおはようございます。先月のKigali Arts Festivalから走り続けてきてようやくひと息ついています。フイエはのーんびりしてて好きです。※だからか今日は長めのブログです。ご注意ください。

城みたいにカッコよく見えますが、いまだ建設途中の道の駅からの眺め。結構爽快ですな(^^)


そう、そのフェスの反省会を行なって、これをどう店に活かすか?次はどうする?ということを一生懸命考えてもらっています。

①キガリで常時体験コーナー開始
※今回で分かったことだが、エンタメが全くないルワンダでは安くて需要は結構ある。逆に言うと、これくらいしか売りにできない程観光資源が薄い。

②ギフト受注サービス開始
※今回を機に先輩隊員まゆゆから発注を受けたことがキッカケ。普通にあると思ってたけど、ネーム入りとか全然サービスとして提供されてないんだね。ルワンダには取っ替え引っ替え外国人が出入りするので需要はあるか。

③幼児教育サービス開始
※いくつかの外国人学校からこの度連絡を受けて情操教育の一環にやってほしいと要請を受けたことが背景。

などなど。もっともっとたくさんアイデアを出してもらいたいのですが。まだこれからたくさん検討が必要かもですが。でも、【やりっぱなしにしない】でしっかり先を見据えることは、こういうイベントにはとても大切なことだと、彼らにも理解されることを祈ります☆


さて、このブログにもたくさんのことを書いてきました。よく言われるのは、「たくさん色々やっててるけどどれも中途半端にならないように」。そう、それがまさに今の課題です。目標を決めてやってるけど、予想もつかない新しいことがどんどん起きるのが途上国。でもブレない軸を持つこと。今後の一年でしっかりせねば。

ということで、本日のトピックは【大学で授業をしてきたこと】です。昨年から変わらない学生のチカラを活用した街づくりに関連したものです。

「なんでおまえが?おこがましい!」などと言われることは分かりきってますので受け付けません笑。ここは途上国なので何でもできるんです。

〈背景〉
フイエには唯一の国立大学があります。昨年から、産学協同という形でこの頭の良い大学生達を活かせないかと考えていました。7月にはインターン生を雇い、観光マガジン発行を狙いました。

・こちらのニーズ:大学コミュニティーと企業を繋ぎ、新しいモノを持続的に生み出す社会の実現
・大学生のニーズ:理論はたくさん持ってるが社会への応用ができず教えて欲しい

このニーズの合致により、昨年からの念願の学生を活用したプロジェクトと言える程でもない計画が実行されました。

いやー、マーケティングを教えるって、【自分の経験があまりない】のに、日本でなら本当調子乗ってるとしか思えないですが笑。それは途上国でマーケティングなんか習ったこともない学生ばかりということでご勘弁ください。まさか、5年前には、『自分が海外の学生に国立大学でマーケティングの講義をする』なんて考えもしなかったですね。人生面白いもんだ♪( ´▽`)

〈メインの目的〉
上記述べた持続的な新しい価値観でのモノ・サービスの創生がひとつ、そしてもうひとつは本当にルワンダにきてから【なんでこうなるんだ〜っ!】って思い続けてることを変えたい強い意思がありました。

・ルワンダのレストランは平気で注文後1時間以上客を待たせるのが当たり前
・会計くださいと言ってから30分は領収書が来ないのは当たり前
・概してウェイターやウェイトレスのやる気が低い
・製品は作れば売れるでしょ、と言う考え方で宣伝することが無い
・店に入っても客を知らんぷりして携帯いじり続ける店員

日本では到底考えられない事態ですね。だからルワンダの外人は皆、比較的サービスが早くて良い、いわゆる【外国人御用達レストラン・ショップ・サロン】にばかり行きます。これでは地元産業は知らないうちに廃れて行くだけです。格差が広がり、地元民が集まる場所はずーっとそのまま。それも良いですが、成長するにはターゲットの拡大も必要になる。

そうした、【消費者視点】(←前職では当たり前のように使われていた言葉)を植えつけたいなって思ったわけです。

〈中身〉
彼らは傾向として【答えばかり求めてきます】ので、なるべく楽しく考えさせて、彼らから答えがどんどん出てくるやり方を考えています。また、【孤独作業が好き】な傾向もあります。会社に入ってチームで働くことの難しさを知ってもらう意味でも、普段の授業とは違うことがしたいなって思いました。

ということで最後には【フイエ観光のチームプレゼンテーション】
さて、どこまで付いてこれるのか。いや、簡単で面白いと思わせられるか、勝負‼︎‼︎

〈実践〉
集まったのは起業家になりたいサークルの人たち20人。
静かな学生が多そうだったので、クラスの中で最低1回発言する、ディスカッションメインにする、ロールプレイをする、ことに決めました。

まず、「マーケティングって何ですか?」という鉄板の幕開けから。売ること、宣伝、販路拡大、などなど。難しい言葉を並べてくる学生たち。ふむふむ。

じゃぁ、コーラのマーケティングってどうしてるんだろね?と投げ掛けてみる。

みんな知ってるコーラ。君ならどうやって売りますか?
水筒をコーラに見立ててロールプレイする学生たち。ふむふむ(^^)客の子が「これはファンタとはどう違うの?」とか、「今飲みたくない」とか言ってるのを見て売り手あたふた。

やっぱり売り手は【製品のことばかり】で【顧客ニーズを探る】ことがなかった。しめしめ(^^)

色々な言われ方がある中で、マーケティングは【顧客満足を最大化させるための全ての活動】だと敢えて話しました。僕もよく分からないので笑。彼らに大切なところだけ。

嬉しかったのはカウンターパートも夜遅くの授業に駆けつけてくれたこと。お客さんとして、売り手として、生徒にアドバイスをしてくれました。
自社はもちろん、顧客ニーズ、競争優位性、といったいわゆる【3C】の視点がどこでも必要だねーって。自分の大学にも、どうして入りたくなったか考えてみてって。上がロゴの画像。
自分ごと化してくると、頭いい人たちなのですぐに色んな発想で理由をたくさん考えてくれました。


そんなこんなで1回目は【何でもマーケティング(特に顧客視点)が考えられている】、【身近なブランドのマーケティングってどんなか考えてみる】ということだけ伝えました。

〈結論〉
自分がたくさん勉強しないといけない!笑。教えるのはとても難しい!でも反応はとてもポジティブだったので、とりあえずマーケティングが難しい理論ではなく、身近な楽しみに溢れたものだと思ってもらえたかなーとだけ満足しています。


ぜひ、最後の学生たちの考える【町興しプラン】を郡庁や教授達にも聞いてもらえるように、そのレベルに仕上げられるように、知識の応用を、楽しく伝えられればと気が気でないけど頑張ります!!

良かったらルワンダにいる人たちも聴きに来てください(*^◯^*)彼らのプレゼン能力の助けにもなります!

この20人が今後自分のビジネスプランを意思を持って、確信を持って立ち上げられるように、ガムシャラにひたむきに協力していきたいと思います。


2016年3月2日水曜日

ルワンダの特産資源はスズ!

こんにちは、任地フイエでカウンターパートと呼ばれる同僚と久しぶりに話をしたら、ルワンダ伝統遊戯と言われる『イギソロ』を教えてもらいました。

この茶色の穴だらけのboard gameのことです。

カウンターパート「これはとても数学的脳を使うんだ。難しいぞ〜」

日本でいう将棋みたいなもんだと思います。

カウンターパート「勝負をつけるのは1日かかる時もあるんだ!」

ということで早速始めてみる。

開始3分。

カウンターパート「おぉー、すぐマスターできてるじゃないか!さすがジャパニーズ(*^◯^*)」という余裕ある展開。

開始15分。

わたし、勝ちましたwあれ?少なくとも彼はいつも3時間くらいは友達と遊んでたはずのゲーム。そして、数学的脳をめちゃ使うという…笑。

ビギナーズラックですね。また次回の再戦が楽しみです。


ということで本題です。

普段からあまり新しいことや刺激的なことが少なくなったと思っていた最近。

自分の使命は【フイエの一村一品による観光業の強化】なので、もう一度この1年で何をどうしていくかを見つめ直そうという話にカウンターパートとなりました。道の駅ももう少しでできるはずだし。強いものを作らないとと。


「フイエにしかないもの、無いかなー」と思っていました。

フイエの特産物コーヒーはもちろんですが、かなり出来上がってきてる。ハンドクラフトを使った美術館でのサービスの提供もカウンターパートと合意して出来そうである。


ただ、他にも強いものを作りたい。

ググる→『ルワンダ 特産』

すると、『鉱物 スズ』とある。

またカウンターパートに聞いてみる。「ルワンダでよく採れるスズを使ったものってなんかあるの?」

「それならルワンダでもあそこしかないよ!まだ行ったことなかったのか!ただ、とても質は高いがとても値段も高いんだ!」


ほうほう(^^)なんか関心が高まってきた。ということで、まさかの初めての訪問になりましたスズを使ったクラフト職人のお店。
土で型を作り、
溶かしたスズを型に流し、
固めてから取り出し、
磨き上げ、
石鹸とこの鉱石の棒でも磨き、
電動の機械でも磨き、完成は…
こんなにピカピカになります!!これは見ゴリラ、聞ゴリラ、言わゴリラのセットですね!オォーー、日本に通ずる心!
見てください。
この品数。
アクセサリーまであります。本当に質が高くキレイです。


ただ、問題があります。
それは…


価格です。貴重なスズを使い、手間をかけて丹念に作るために、先程の3点ゴリラセットなんか100,000フラン(約1万5千円)します。どっひゃー!誰が買うんかい⁇

ということで聞いてみると、
「キガリのホテルで取り扱ってるよ。だけど、マーケットがとても小さくてなかなか売れないんだ」


そりゃそうだろ。そんなに高かったら本当の金持ちか、超一流ホテルの飾り物で少し扱うくらいだわ。

「マーケティングの人なんだってね。ぜひマーケティングで売って欲しい。たぶん、このお店を誰も知らないから買えてないだけなんだ。」

「スズ製品はルワンダでもウチだけで実は高くて評価してもらってるんだ。だから小さくても買い手はどこかにいるはずなんだ」


ふむふむ。それもある。この店のロケーションは、フイエの街中から車で10分くらい行かないと辿り着かず、かつバス停も無いのだから。そして、実は確かに高い。

でも問題の根本は違う。
コストに対しての商品価値が割に合っていない。だから高過ぎて見向きもされない。
でも安くするとコストイーブンで利益が出ない。

ということで、スズをそれほど使わなくてもできる、観光土産やホテルでも扱ってくれそうなものを検討すること10分。


「コレだ!」と思うアイデアは思い浮かんだ。あ、この写真のゴリラではないですよ?

そして打ち合わせること数分。カウンターパートが早く帰ろうと急かしてくる。とりあえずアイデアの説明とデザインを残して帰路へ。


さて、試作品は今週末にできるとか。新しい観光土産として、競合のいない市場創造ができるモノが作れるか?!

今後に期待大です♪( ´▽`)