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2015年3月18日水曜日

【文化の違い】家政婦(umukozi)

ルワンダに来ておそらく一番最初に「驚いた」こと

それは、中流階級以上の家庭には必ずと言っていい程
“ウムコジ(umukozi)”と言われる家政婦がいる。


こんな感じのホームステイ家族だったから、
当たり前のようにみんなの名前を聞いて早く覚えようと思った。
左からAlvin, Karen,Florida,Credo and Odets. 
自分「全員で4人兄弟なんだね!」
Alvin「いや、違うよ。うちは5人兄弟だよ?」

自分「…(虐殺の関係で一人いないのかもしれない)そっかそっか。(と生返事)」
Alvin「上の兄さんは今フランスで病気を治してる。1個下の妹も一緒にフランスに。」
自分「…(そうすると全員で6人!?)じゃぁ6人兄弟なの?」
Alvin「いや、違うよ。Odetsは兄弟じゃないから。」
自分「えっ!?そしたら親戚?何をしているの?」
Alvin「彼女は家事をサポートしてくれてるんだ。」
自分「え…(家政婦を雇う程裕福な家庭なのか)家政婦は普通のことなの?」
Alvin「多くの家庭で家政婦がいるよ。じゃないとみんな働きに行けないし。」

なるほど。父親がいなかったりすると、母親が出稼ぎに出ないと行けない。
そうすると、自然と子供達のお世話をする人が必要になる。
それがウムコジのニーズを作っている。


ホームステイ中は彼女がウムコジの役割を果たしてくれていました。
ウムコジのやることをザッと書くと…

1.朝5時起床、朝ご飯の準備
2.子供の制服等のアイロンがけ
3.外でお風呂に入る
4.子供や働く家族の洗車
5.お見送り
6.夕飯と朝ご飯の食器洗い
7.朝の洗濯
8.お昼ご飯&お昼寝
9.洗濯物取り込み
10.お昼過ぎに子供達帰宅お出迎え
11.子供達のお世話(勉強やらせる)
12.家全体の掃除
13.夕飯の準備
14.夕飯食べた後片付け

これを毎日休み無くやる。基本は寝泊まりを共にしながら住み込みでやる。
週末だけ帰る人もいるが少数派。ちなみに給料は月RWF5,000(¥1,000くらい)
という薄給ですがご飯も宿も付いてくるという付加価値があります。

ただ、それにしても仕事量に対して給料少ない!

そして、全部なんでもかんでもウムコジに嫌なことばかりやらせている!
幸い自分のホームステイの家庭は比較的ウムコジと仲良くしていたが、
ご飯も毎回みんなで食べればいいのにウムコジはみんなが食べた物の
残飯処理をするだけでテーブルには付かない。いや、付かせていない。

Odetsに最後に聞いてみた。故郷はどこなのかと。
そしたらとっても笑顔で「6月には故郷に帰ろうと思っているの♪」
と言われた。家族がいるけどなかなか収入がなく自分が負担になる
ということだった。だから故郷から離れた首都で必ず雇われるニーズがある
場所として働き場を求めた、ということらしい。


ルワンダという国の悲しい歴史の背景の重さをとても強く感じた。

それと同時に、そのツラい歴史を受け止めて懸命に生きる
ルワンダ人の心の強さを感じざるを得なかった。

大変な仕事ばかり、力仕事から細かな作業まですべてを任される。
少しでもできない、または遅れると子供が文句を言い出す。
そんな環境でも、自分の家族のために生きる彼女を見て、
改めて自分の恵まれた環境を認識し、それをこの人たちのために還元したい!
と強く熱い思いが芽生えたのを覚えている。

ウムコジ文化、それが今のルワンダを作っている要素の一つなんだな。
毎日のご飯がとても美味しく過ごせたのもOdetsのおかげ。
首都に戻ったらまたチョコレートあげて喜ばせようかな♫



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