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2016年6月7日火曜日

世界を代表するカッパーの方々が来ルされました!

こんにちは。ルワンダは雨季が短くてもう乾季で陽射しがまぶしいです。

※今回は自分自身の記録のためもあってとても長いブログになっています。

先週5/28から6/3まで、日本は関西を中心に6名のロースターの方々がルワンダを訪れて下さり、特別なご縁で買付日程を組ませて頂き、同行させて頂きました。

ご一行のリーダーの糸井さんとは元を辿りますと、昨年の7月末にルワンダの首都キガリで行なわれたCup of Excellence(毎年開催されるルワンダコーヒーの国際品評会)でお会いさせて頂いてから。その時に「コーヒー勉強するならSCAJで勉強したら」とお誘い頂きました。

そして昨年10月に日本のSCAJ(Special Coffee Association of Japan)で帰国した際にもブース内でお会いして、「ルワンダで2016年はCup of Excellenceが無いこと」「ルワンダのコーヒーツリーの老朽化が心配なこと」など様々なお気遣いを頂戴致しました。その時に、「ぜひルワンダにいらっしゃる際は案内します!」と言ったのが昨日のようです。


そしてこの度、ルワンダの収穫期に合わせて多くの方々とご一緒にわざわざルワンダまでお越し下さいました。僭越ながら慣れないコーヒーのアテンド業務をさせて頂きましたが、タイムマネジメントなどに苦しんだ毎日。。ということで、その模様をご紹介します。

★まずいらっしゃった皆様のご紹介から

-糸井さん:タイムズクラブ社長、京都でカフェタイムを経営、Cup of Excellenceは通算なんと42回国際カッパーとしてご参加されてらっしゃいます(カフェタイムの情報はこちら→http://www.cafetime-kyoto.com)

-大森さん:千葉DECO COFFEE代表、ロースター日本一(DECO COFFEEの情報はこちら→http://decocoffee.com)

-阪田さん:世界60-70カ国を旅されたQ-グレーダー。現在は開業準備中。

-片岡さん:広島EARTH BERRY COFFEEを経営。(EARTH BERRY COFFEEの情報はこちら→http://earthberrycoffee.com)

-垣江さんご夫妻:奥さんは京都Sentido店長、旦那さんは京都カフェタイム久世店店長。日本バリスタ選手権でベスト10に入る凄腕。(Sentidoの情報はこちら→https://www.facebook.com/Sentido-%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%89-336791476368011/

皆様、本当に熟練のカッパーさんだったので、ひたすらカッピングについて勉強させてもらいました。日本の皆様、ぜひお近くの方は行ってください!とびきり美味しいコーヒーが飲めるはずです!

★今回のご日程
①ジェノサイド記念館→スターバックスファーマーズサポートセンター
スタバのジュリアンや、僕のカッピングの先生のアーセンは糸井さんのお知り合いで、概要と今年の各地の豆のカッピングをさせてもらいました。
バックに写っているホワイトボードでみんなで評価をディスカッション。僭越ながら僕も参加して、皆さんの評価の仕方や表現の正確さなど、とっても参考になりました。

②北部ムヨングウェとムササ訪問
垣江さんがバリスタ選手権でお使いになる、2015年Cup of Excellence1位の産地ムヨングウェへ。道中から垣江さんの期待感も大!農園を見てウォッシングステーションへ。とても丁寧に選別を行なっていて、僕が今まで見た中でもかなり厳しい基準でやっていたのが印象的。垣江さんも喜んでくださいました。ただ、農園の課題も頂きました。しっかり受け止めないといけません。
そして、今回皆様がお持ち下さった日本からの古着のプレゼント。
後ろの農家さんが持ち切れないほどたくさん持って来てくださり、農家の子供達が着るものに困らないようにお気遣い頂きました。みんな嬉しそう(^^)

そしてCup of Excellenceの常連農地ムササへ。ここは南部フイエも加入する組合連合が運営しておりよく僕もお世話になってる場所。
皆さん生のチェリーを食べられて甘味などをチェックされていたのが印象的。チェリー食べただけで傾向がわかるのはそれだけ経験を積まれているから。
その後みんなでカッピング。ここでも僕はなかなかうまく評価できず…むむ、難しいです!

③ルワンダ農業輸出機構NAEB→ゴリラズコーヒー→御一行は西部へ
いつもお世話になっているNAEBのセレスティン、エリック、ロビナー、また広報担当のパイが駆けつけてくれ、ルワンダコーヒー産業の現状と課題、対策を熱心に話してくれました。

そしてその後にカッピングラボに行ってカッピング。NAEBは全ての輸出品の品質管理をしているので、プロの中のプロが集まってます。
カッピングは約10種類。厳選された豆はどれも美味しかった。そして…


なんと皆さんとの様子がルワンダのテレビや新聞に掲載されました。それだけ日本市場、そして糸井さんが注目されている証拠です。
http://www.newtimes.co.rw/section/article/2016-06-02/200428/

その後に国が出資するコーヒーブランド「ゴリラズコーヒー」の理念などを講義していただき、ロースト現場も視察。やはりロースターさん達はとても興味持って頂けたようで質問の嵐でした!

そして御一行は西部の農地へと行かれました。

④西部Coffee Washing Station→農園へ
翌日は西部のCWSへ。ここはルワンダで唯一日本有機栽培認証JASを取得した加工場で、全ての履歴を細かく取って管理しています。ルワンダコーヒー組合のリーダーのピエールが指導する場所。糸井さんとピエールはとても仲良しで今回のご訪問もピエールにとても僕も助けられました。
ゼンショーさんが支援されていて、学校の教室や机などが支給され、農家の子供達が学びやすい環境を整えていました。コーヒーを飲むと、そこに暮らす人たちがより良い暮らしができるようになる、という見本ですね。ここでもたくさんの古着をご提供頂きました!子供達大喜びっ!
そして農園を回る中でとてつもないスコールに会い、2つ目の農園は敢え無くキャンセルに。でも、その間にCup of Excellenceのことなどをより詳しく糸井さんから伺うチャンスとなりました。いやー、深いですコーヒー。

⑤西部カッピング→南部フイエマウンテンコーヒーへ
キブ湖沿いのコーヒーはその気候や環境も相まって、非常に品質の高い豆を作り出す。今回の西部もそれを見にいく目的でしたので、西部の選りすぐりのカップを皆でカッピング。僕はカッピングを毎日繰り返して味の違いを見分けるのが難しくなる中、皆様当たり前のように的確な評価で意見もぴったり!!

そして西部をでていただき、念願の僕の任地フイエへ。フイエだって、ルワンダスペシャリティコーヒーの発祥地。毎年表彰される技術の高さ、農家さんの努力、オーナーの意識の高さ。僕の尊敬している人たちを、今回はご好意で訪問くださいました。
任地に皆様がいらっしゃるのがなんだか不思議でテンションが僕は一人だけ高くなっていました笑。
尊敬するデイビッドに先導してもらい農園へ。農園に対する思いを伝える彼はとてもカッコよかった!
CWSに行き、zoningで競争の促進による品質向上のお話をした後に、そのzoningエリア毎のカップを評価。デイビッドと一緒に作ったボードもしっかり伝えてくれました。

皆様今回南部は初めてだったので、フイエ観光隊員としてはとても嬉しい!そして評価も高くてひと安心(^^)

帰りにはNAEBのエリックがわざわざ中華料理店まで来て挨拶しに。こういうところがルワンダ人の好きなところです。

⑥日本へご帰国
怒涛のご訪問も最終日。糸井さんの大親友ピエールさんともお別れの挨拶。
ルワンダのお土産はとても少ないのですが、僕が養蜂家と作ったオリジナルギフトをお渡し。とても喜んでくださいました!!♪( ´▽`)
皆様無事にご帰国。本当勉強になりました!良いコメントをたくさん頂いたのですが、ボランティアとして、以下は課題と今後のやるべきこと。

★課題と対策
①コーヒーツリーの老朽化対応
→ルワンダがスペシャリティコーヒーをスタートさせてまだ20年。このアテンドの中で再三皆様から他国の情報を頂き、あまりの違いにびっくりすることが多かった。自分の力では微力だが、生産担当のコーヒー隊員との協働や、少しでもNAEBとバイヤーの皆様の距離を近づけ、動かしていけるようにしたい。

②新品種導入促進
→RAB16なる改良品種が研究によって最近お披露目された。病気に弱いブルボンで生き残る術として、不作に陥らないための保険として、しっかりモデルを作れるような働きかけが必要。アップデート情報をオーナーとシェアするなどしていきたい。ただ導入はだいぶかかりそうだ。。

③情報発信力の弱さ
→ここは僕が1番手っ取り早くできる範囲のこと。皆様に来て頂いて思ったのは、ルワンダの情報はなかなか入りづらいしネガティヴなものが多いということ。それはジェノサイドに起因する。いかに今のルワンダのポジティブさを認識してもらうか、そこについては色んなアイデアで最短かつ最大のインパクトになるものをやらないといけないなと任期短くなってきて思う。毎月のルワンダ通信を初め、更なる強化のため現在仕込み中。


ということで、たくさんの気づき、そして出会いを頂き本当にありがたいなーコーヒーって奥深くて面白いなと改めて感じました。

ルワンダの良さ、もっともっと伝わるように、飲んでる人が農家さんのことを感じてもっとコーヒーを楽しめるように、出来る最大限を尽くさないとと思いました。

★日本の皆様へ

ルワンダコーヒーが今回いらっしゃった方々の手によって最高のカップで届けられるのを、もっと身近で見てみてください!本当絶対美味しいです!そして、ぜひ来店された時にルワンダの話を聞いてみてください。

皆さんの中でルワンダがもっと、魅力的で行きたくなる国になりますように。

アテンドさせて頂きありがとうございました!!

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