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2015年7月26日日曜日

【意識】乾季とSMAP到来

ルワンダの乾季をなめていた…

もう1ヶ月くらいちゃんとした雨を見ていない。

そして道は赤土の舗装されていないものばかり。

車が通るたび巻き上がる土埃。鼻や耳や口に入ることが日常茶飯事。しかも乾燥しているためにただでさえ喉が苦しい。おかげでアレルギー的な発症を起こし、ルワンダで初めて風邪をひいています。もう10日くらい咳が出て、今では鼻水だらだら、喉が痛いのなんのって。


乾季の洗礼ですね。


協力隊員で結構喉を痛めて声が何日も出なくなる人が出たりと、アフリカの乾季の強さをひしひしと感じている今日この頃。そのだひろです。


あ、最近そんな弱い体を鍛えるために人生で初めてジムに行きました、しかもルワンダという国で。2年後には胸筋もっこり腹筋ぱっくりになっているでしょう。僕もこんな野球少年になりたかったな。https://m.youtube.com/watch?v=nrNTKy0L8jk



さて、今日は土曜日ですがワークショップの見学に行ってきました。

Smallholder Market-oriented Agriculture Project(通称SMAP)、日本語で言うと小規模農家市場思考プロジェクト。要は、ただただ農作物を作る農家が多い中で、「市場が求めているものを・いつ・どこで・何で・どのように作るのか」を戦略的に考える支援をしていくプロジェクト。日本の開発コンサルにJICAが委託して数年前からルワンダ東部(比較的貧しい農民が多い地域)でスタートしたらしい。


例えば、売れない野菜を7月にたくさん取れるからといって作ってもお金にはならない。7月に需要はどう変わり、何を売れば一番土地が効率的に回り、かつ価格が高く売れるのか。

それを考えられる農家が増えれば、農業従事者が80%のルワンダで儲かる農家が増えるわけです。


今回は2015年1月から支援が始まった農家さんへのSMAPの最後のフェーズである「振り返りワークショップ」に参加しました@ルワマガナ(任地フイエからバスで5時間弱)

朝9時予定で開始のワークショップ。どうせまだ始まってないだろうなー、ルワンダだし、と思って9時ジャストにお邪魔すると…



始まってた((((;゚Д゚)))))))‼︎マジか‼︎プロジェクトの強制力は強いな。交通費などがもちろん出るので参加率も高まる。今回は4つのコーペラティブ(農業組合)が出席していた。

まずは今までの農作物の売上とコストの確認から始まる。

ルワンダ人講師がSMAPの日本人のトレーニングを受けてクラスをファシリテートしている。
席に座るは農家さん。立って話すのは講師やアシスタント。
2015年1月から
①現状把握(売上やコスト)
②課題分析(儲からない理由)
③市場調査(ニーズ検討)
④アクションプラン作成(対策を取る)
をやってきた彼らが今までのやってきた成果を洗い出し1枚の紙に書いていく。

キャベツや玉ねぎなどをいつ、どのくらい、どこで作って、どこで売って、どのくらい肥料などのコストが掛かって…
そして総売上と総費用の差を出してどのくらいの利益が出て、更にそれを使用面積で割って、1単位あたりの農地で何が1番儲かったかを割り出す作業。

日本人でもなかなか面倒で大変な作業です。

でも時間は少し掛かるけど、頑張って埋めていく農家の人たち。

みんなであーだこーだ言いながら埋めていく。

その次は、事前に書いていたアクションプランの自己評価。いくつかの目標に対して成果はどうだったか?なぜできなかったのか?次はどうするのか?

これもしっかり話し合って書いていく。例えば目標には「水を満足に行き渡るようにする」「肥料を購入して育成を強化」なとど。そのための施策には「ウォータータンクを作る」「肥料をお金を出し合って仕入れる」など。
出来上がりはこちら。
なかなか全部が100%達成にはならない。そもそもの目標設定が高かったり、必要性がそこまで高くないものがあったり、また機械の故障などがあってうまくいかなかったなど理由は様々。

でも、しっかりやっているものも多い。

そしてここからは、トレーニングを離れた時に自分で課題解決を考えられるように、今回のアクションプランの振り返りから今後5年でどんなことをいつどうやってやるのかを検討する。
これはなかなか難しかったみたいで結構時間をかけてやっていた。でも、これができたらその組合の方針ややるべきことが決まって今後の計画が確立する。だからとても大事。

最後はみんなで発表して終わり。

全部で9時から13時の5時間ぶっ通し。でもどの農家さんも最後までずっと飽きずに考え続けていた。


全て実行したのはルワンダ人。考えてプランを作ったのもルワンダ人。5時間頑張ったのもルワンダ人。


正直、何十人もの組合員を抱えているのに半年間やった組合全体の利益が10万フラン(1.5万円くらい)で、みんなよく食べていけるな、と驚いてしまったりなど、なかなか短期間に経営方法を変えるのは難しかったみたい。

でも彼らは確実に変わろうとしている。それが、その意識改革こそがこのプロジェクトの狙い目なのだと思う。


一滴の水が大河の流れになるように、ひとつの投げ掛けで彼らの一生が、地域の意識が変わる。そんな責任とやりがいを改めてボランティアとして認識できた貴重な1日だった。

今日はマジメなブログ。最近多いな。もっと面白く書けないもんか。悩んでいます、鼻水垂らしながら。



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