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2015年3月19日木曜日

【文化の違い】オーダーメイド

「オーダーメイド」ってなんか「大人な響き」がするなぁと思うでしょ?

ルワンダではオーダーメイドは当たり前。

例えば衣類を見てみよう。
チテンジと呼ばれるアフリカ特有のデザイン布。



この布が1ピース(2m×2m)RWF2,500〜5,000(約¥400〜800)で売られている。
この布を買ってから早速テイラーさんに話をしに行く。

自分「このチテンジでロングパンツ作ってほしいんだけど」
テイラー「いいよ!RWF4,000になるけど」
自分「え?もうちょっと下げてよ、RWF3,000!」
テイラー「そんな下がらないよ、時間かかるし。最低RWF3,500だね」
自分「(ちょいちょい悶着があった後に…)分かった、じゃぁそれでお願い」
テイラー「じゃぁまずサイズを計るね」
自分「OK、お願いします」(計り終わり…)
テイラー「どんな形にする?こんな感じのもあるけど。(カタログ見せる)」
自分「股下はこの深め、ベルトしないのでゴムで。裾もゴムで。」
テイラー「OK、承るね。1週間くらいかかるけど大丈夫?」
自分「急いでいて2日後に取りにきてもよい?」
テイラー「頑張るけど、できてなかったら途中までで見てもらってもよい?」
自分「OK、ではよろしく!」

的な感じで採寸とデザイン、納品日、最後に値段を決定して作ってもらいます。

そしていよいよ完成だと言う日に行ってみると、

テイラー「ごめん、ちょっと風邪ひいてしまっていて明日でもいい?」
自分「(忘れてたなこいつ…)いいけどせっかく来させたんだから安くしてよ?」
テイラー「いやいやいや、もう既に安いから無理だよ」
自分「でも今日って言ったのに全然作ってないの自分じゃん!」
テイラー「今日完成するとは言ってなかったよ?」
自分「でも作ったところまで見て修正するって話したの覚えてないの?」
テイラー「いやいやいや、覚えてるけど、病気だったから仕方ないじゃん、許して」
自分「分かった、じゃぁ絶対明日には完成させてね?じゃないとお金払わないから」
テイラー「うん、絶対やっておくよ」

翌日行ってみると、

自分「今日できたやつ見せて!」
テイラー「お、ちょうど今終わるところだからちょっとだけ待ってて」
自分「(まだかい!)OK、そしたらちょっと待っとくわ」
・・・・・・・30分経過・・・・・・・
自分「まだ終わらないの?もう30分経ってるけど」
テイラー「もう終わるから待っていて。」
・・・・・・・数分経過・・・・・・・
テイラー「できたよ!試してみて何か問題あったらすぐ修正するから言って?」
自分「OK、ここで着るわ」「これ右足と左足の長さ違うけど?」
テイラー「あぁ〜、OK。そしたら直してまた渡すわ!」

そんなやり取りがあってからの完成版はこんな感じです。


◎メリット :オーダーメイドなのにとっても安い。好きなものができる。
▲デメリット:オーダーメイドなのにクオリティが低い。直しが面倒。

ということでオーダーメイドにも善し悪しがあるんですね!
でもルワンダ人からすればオーダーメイドの方が「売れ残りリスク」
がないからやりやすいビジネスではある。
時間と手間はかかるけど、こういう風にコミュニケーションしながら
1つの服を作るのって本当に楽しい。もっと作りたいなって思わせる
1つのアトラクションのように感じる。

衣類以外にも「家具」でさえオーダーメイド。


こんな家具が欲しいってニトリのHPから抜いてきたの見せたら
縦×横×幅のサイズとパーテーションの長さを全部メモしてた。
仕事できるやん!って思ってあとは納期と値段というところ。

値段はRWF50,000(約¥6,000)するよって言われた。
想定より高かったので色々と聞いてみた。

「どのくらいの木を使うの?」
「そのサイズの木はいくらなの?」
「背後の木板を無くしたらいくらになるの?」
「原価計算教えて?」

そうするとあっちも定価から計算して採算取るために必死で、
結局値段は下がらなかった。でも結構戦ったんだけどな。

完成版は近日お家に届きます。
しっかり言ったことが伝わったのかとても気になるところですが
また届いたらここに貼付けます!


ちょっぴり大人の雰囲気を醸し出す「オーダーメイド」。
ぜひ1度試してみてください。だいたいは修正することになるんですから。

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